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【「選べない」ひとのために】SDGs本リコメンド

【「選べない」ひとのために】SDGs本リコメンド

TakizawaYoko

最終更新日 2021年6月21日

みなさんこんにちは。アステム広報部の滝沢といいます。日常生活でもSDGsのシンボルマークがよく目につくようになりました。

アステムでも少しづつSDGsの取り組みをすすめています。

2025年設定の17のゴールに向けて世界的にとりくみも加速、書籍も数多く出版されています。

 内閣府をはじめ、専用プラットフォームも多く、オンラインでかなりの情報収集が可能です。いっぽう書籍は情報の賞味期限が長め、枠組みや考え方の理解には特有の有用性もあるように思うのです。そこでこのブログでご紹介できたら……と思い立ちました。

「いろいろ出版されていて、どれを選んだらいいか迷う」

「自分にあったものを選びたい」というみなさんに、少しでも参考になるとうれしいです。

 

SDGsー危機の時代の羅針盤」 

SDGsー危機の時代の羅針盤」 

著者:南 博/稲葉 雅紀
出版社:岩波書店
発行日:20201120日 第1刷発行
ページ数:220ページ
価格:820円(税抜)

実用性  ★★☆☆☆
図版の数 ★★☆☆☆
読み応え ★★★☆☆
価格   ★★★★☆

おすすめ対象:SDGsの成立経過を知りたい方、概念やアウトラインを掴みたい方など

構成

第1章 SDGsとは何か
第2章 国連でのSDGs交渉
第3章 日本のSDGs
第4章 「地球1個分」の経済社会へ
第5章 2030年までの「行動の10年」
あとがき
SDGsのゴールとターゲット

政府代表交渉官による、砂かぶりの国連交渉場面

著者は日本政府の元交渉官とNGO代表。国連でのSDGs交渉の舞台裏が、この新書の特徴のひとつといえそうです。日本政府代表として成立の過程を砂かぶりで見つめてきた著者の真骨頂と読みました。

SDGsの生みの親って……?

SDGsはある一人の外交官の発案から生まれ、その強力な主張によって国際社会の潮流となっていったものである。」(同書、第236ページ)。

答えは、「南米コロンビア共和国の外務省のポーラ・カバジェロ環境局長」 他資料では見つけられなかった情報です。へええ~とヒザを打ちました。興味や関心をもつ糸口になりそうです。

図版は少なめ、けれど

新書なので全般的に図版は少なめ。でも時宜にかなったオリジナルの図版が挿入されていたりすると、うれしいですよね。

同書では冒頭「ゴール3と多用な課題のつながり 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関わるSDGsのゴール・ターゲットとそのつながり」が、見開きで図表に落とし込まれています。「ゴール3」とは、「すべての人に健康と福祉を」。コロナ禍の世界でとりわけ達成が求められるゴールです。この図表では、3.3感染症をなくす」というターゲットがあらゆる多様な課題とつながっていることを視覚的に教えてくれます。

あなたのまわりで……SDGs

みなさんの企業や学園、自治体でもさまざまな取り組みが行われていることと思います。

情報のアクセシビリティをはじめ、アステムも「持続可能な世界」実現のためにいっそう力をいれていきます。SDGsを楽しく体感できるカードゲームなど、ご一緒にとりくめるきっかけやヒントなど発信できたらと思います。

TakizawaYoko

Takizawa Yoko