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令和4年度夏季企画展「大東市の水害と治水」展をふりかえって 


場所:
大東市立歴史民俗資料館
日時:
令和4年7月9日(土)~9月4日(日)

50年前の大水害をふりかえる

昭和47年(1972年)に大東市の広範囲に甚大な被害をもたらした「昭和47年7月豪雨」が発生し、今年で50年の節目を迎えます。水害から50年が経過し、街並みや景観が変化する中で、人々の記憶が風化しつつあります。しかし近年、全国各地で風水害が頻発し、大東市内でもたびたび河川の氾濫や浸水の危機に直面していることから、災害に備えることが求められています。本展では、大東市域で起こった水害について文書資料や古写真を展示し、近年取り組まれている市内の治水事業や防災について紹介しました。

「昭和47年7月豪雨」の被害

 昭和47年7月3日から13日まで台風 6 号・7 号・8 号の影響を受け、全国で雨が降り続きました。その結果、各地で河川の氾濫や山のがけ崩れにより、多くの犠牲者や避難する人が出ました。気象庁は、この一連の災害を「昭和 47 年 7 月豪雨」と命名しました。
 大東市内では、9日から13日にかけての集中豪雨により、寝屋川・恩智川沿いの地区では水が堤防を乗り越え、広い範囲で住宅が水に浸かりました。さらに電車が止まったり、道路が水に浸かったりするなどの被害を受けました。

当時の大東市内被害状況

雨量

総雨量(7月9日~15日) 145.5mm
24 時間最大雨量(7月12日~13日) 328.5mm
1時間最大雨量(7月11日午前6時~7時) 25.5mm

※大東市大東町 寝屋川北部広域下水道組合氷野ポンプ場雨量計による

被害(大東市内)

7,194戸(床上2,194戸、床下5,000戸)
避難者 6,217人(延べ人数)

市庁舎屋上から北東方向(大東市所蔵)

市庁舎前パーキング(大東市所蔵)

実物資料等でたどる「昭和47年7月豪雨~大東市の人々の記憶」

本展示では古写真の他に、当時のポンプや水害跡のある資料を展示しました。また、大東市の各地域の方々から水害時の状況などを聞き取り、「昭和47年7月豪雨~大東市の人々の記憶~」としてまとめました。

当時のポンプ等展示のようす

聞き取りと写真で被害をまとめたパネル

ご来館者の感想から

来館された方からは、
「過去の大災害のことは知らなかったのでとても興味深かったです」
「最近大東市に住み始めたので、歴史と災害対策について知ることができ良かったです」
等のお声をいただきました。また、本展示について、読売新聞にて掲載していただき、市内外からも多くの方々に来館いただきました。地域の災害の歴史を知り、防災について考える一助になれたのではないでしょうか。
大東市立歴史民俗資料館では、今後も様々な展示を行う予定です。ぜひご来館ください。
*詳しくはこちらをごらんください。

<施設のご案内>

来ぶらり四条 大東市立 歴史とスポーツふれあいセンター

〒574-0015 大東市野崎三丁目6番1号
TEL 072-876-7011 FAX 072-876-7702
<アクセス>
JR 東西線・学研都市線 野崎駅(普通のみ停車)
東口から徒歩8分