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学芸員スキルアップ講座「水損資料レスキュー講習会」を行いました


大東市立歴史民俗資料館のイベントとして、2021年9月6日に学芸員スキルアップ研修「水損資料レスキュー講習会」を行いました。本事業は、大阪府のガイドラインに則り、換気や消毒、二酸化炭素濃度のチェックなどといった感染症対策を行ったうえで実施しました。

近年多発する水害では図書資料の被害が多く発生しています。水損した図書資料は数が多く救済措置を行いきれないことから破棄されてしまう危険性が非常に高く、地域の歴史の損失にもつながる恐れがあります。

このような状況を鑑み、水損資料を救出する際の初動作業に関わることのできる人材育成を目指してイベントを開催しました。

博物館や図書館の職員の方々や学生さんなど、様々な方に参加いただき、水損資料レスキューへの関心の高さがうかがえました。

講習会では、実際に東日本大震災などの被災資料の救出に携わってきた講師をお招きし、様々な実例について講演をしていただきました。その後、水に浸けた書籍等を用いて「スクウェルチ・パッキング法」と呼ばれる応急処置法の実習を行いました。

講演の様子
実習「スクウェルチ・パッキング法による水損図書資料自然乾燥作業」の様子

実習で取り組んだ「スクウェルチ・パッキング法」は、濡れた紙資料の水分を取り除く方法で、身近な道具を使用して応急処置を行うことが出来ます。

講座の様子や当日の配布資料は、大東市立歴史民俗資料館ホームページの「歴民過去イベント」ページ(令和3年度) および大東市立歴史とスポーツふれあいセンター公式Youtubeチャンネルよりご覧いただけますので、是非ご活用ください。