私の所属している部署は、放送のバリアフリー化を目指している部署です。
聴覚障害用情報受信装置「アイ・ドラゴン」や、視覚障害のある方のための「テレビが聞けるラジオ」という機器の企画・開発を担当する部署です。
また字幕と手話の番組制作等も行っています。
「アイ・ドラゴン」というのは、字幕と手話の番組「目で聴くテレビ」を見るための受信機なんですが、20年近く前に開発されたもので、これのすごいのは地上波の番組に対応した手話通訳や(字幕のない番組に)字幕をリアルタイムで画面に合成してみることができるんです。
「テレビが聞けるラジオ」という製品は、かつてFMラジオでテレビの音声が聞けていましたが、地デジ化によってそれができなくなりました。そのことによって一番困った方は視覚障害のある方です。この製品には音声ガイドや点字表記、緊急地震速報自動受信機能などがあり、多くの方から喜びの声を頂いております。
●「目で聴くテレビ」は、1998年の設立時からCS通信によって全国に配信してきましたが、2017年よりIPTVでの配信を開始し、2018年度はCSとIPTVのサイマル配信を行い、2019年度よりはIPTVのみの配信に切り替えます。番組をごらんいただくには、専用のIPTV受信機「アイ・ドラゴン4」が必要です。 地上デジタルチューナーを内蔵しており、地上デジタル放送や一般番組の字幕放送も見ることができます。「目で聴くテレビ」は、IPTVへの切り替えによって、「テレビを見る楽しみ」が大きく広がりました! 詳しくはこちら(外部サイトに移動します)
●災害時には、「目で聴くテレビ」の緊急放送開始を光で知らせる光チャイムもセットされています。